入試が終わり、息子の3年間のエデュコ生活も終わりました。息子にとって「第二の我が家」となったエデュコからの卒業は、親子ともども、さびしい気持ちでいっぱいですが、先生方や事務の方々への感謝の気持ちを込めて、息子のエデュコ生活を振り返ってみようと思います。
新4年生の2月からの通塾を考えて塾選びを始め、3年生の11月、新聞の折り込みチラシで目にしたエデュコの親子特別体験授業に申し込みました。息子は、大好きな算数の授業が受けられるということで、授業を受けるのを楽しみにしていました。体験授業では、問題を解いてマルをもらうのがとてもうれしかったようで、後ろから見ていると、嬉しくて、ぴょんぴょん飛び跳ねているように見えました(もちろん、ちゃんといすには座っていましたが)。今でも、その姿を覚えています。毎回、はりきって準備をして、「早く行こう」と言っていました。体験授業も冬期講習も楽しく受講し、入塾テストを受けて、2月から待ちに待ったエデュコ生となりました。
毎週、予習をして、授業を受けるスタイルにもすぐに慣れ、5年生の半ばあたりまではあまり大変ではなかったようです。ただ、最初の総合回(4年上5回)の国語の学習では、範囲をちゃんと把握できておらず、授業の前日の夕方に読解問題が2題あることに気づき、「終わらない…」と、べそをかきながら解いたこともありました。
エデュコの授業を何よりも楽しみにしていた息子にとって、緊急事態宣言に伴う対面授業の中止(5年生4~6月)は残念なことでしたが、それでも息子は、配信された授業動画を見ながら、ときどきツッコミを入れつつ、まじめに学習に取り組んでいました。そして対面授業が再開したときには、「やっとエデュコに行ける!」と本当に大喜びでした。
予習シリーズの5年下に入ったあたりから学習量が増え、学習計画通りに終わらないこともでてきました。そんな時でも、息子はやるべき優先順位をつけ、次の授業までには終わらせていました。
6年生の夏期講習は、受講する授業も家庭学習の量も多く、なかなか大変な日々でした。寝る時間ができるだけ遅くならないようにしていたので、勉強時間も限られていましたが、なんとか、家庭学習でやるべきことを毎日きちんとこなしていました。そうした中でも、有名中学入試問題集を解くのは楽しかったようで、やってみたい学校の問題をたくさん解いていました。
そして夏休みの終わりから、いよいよ志望校の過去問演習が始まりました。過去問を解くよりも改善記録の方に時間がかかり、特に、社会は多くの時間をかけて、知識を整理しながらていねいに改善記録を作っていました。また答案練習会でやった志望校の問題も改善記録を作らなければいけなかったのですが、過去問1周目では、それをやる時間がなかなかとれず、2周目になってやっと追いついてきました。過去問演習では、過去問を何回も解いて、自分で納得のいく改善記録を作ることで、志望校の出題傾向を把握することができ、やるべきことがはっきりしたのではないかと思います。また、解説を読んでも納得できない問題は質問票を出し、先生方のていねいな説明を読んで納得できたことも大きかったと思います。
息子の学習スタイルを振り返ってみると、どの科目も「疑問を残さず、十分に納得して理解したい」という気持ちが強かったと思います。
算数は、湯田先生のすすめで、予習シリーズ本冊のほかに応用演習問題集や応用力完成問題集を手がけました。授業中は、特別に出してもらったひま人問題のおかげで、時間を持てあますことなく、充実した学習となったようです。
大好きな算数に比べて、国語は、当初、苦手意識がありましたが、総合回での得点を伸ばすために、答え合わせのあと、毎回、解説を読み、赤ペンで本文の該当部分に囲みをつけるようになってから、徐々に安定して得点できるようになりました。また、6年生の9月からは、湯田先生の記述特別授業を受けたことで、答案練習会や合不合テストでも記述問題で得点できるようになったと思います。
理科は、5年下の演習問題集や6年上の実力完成問題集で難しい問題があり、息子が納得して理解するのが難しいこともありました。ですが、過去問をやっていく中で、予習シリーズの学習をしっかりやっていたことが本人の力になったのではないかと感じました。
社会は、甲斐先生にすすめられて、歴史の学習が始まったころから、予習の時に語句だけでなく、語句の説明も書き加えるようになりました。以前より時間がかかるようにはなりましたが、息子にとっては、より納得のいく学習ができたのではないかと思います。
1月校の受験では、本人も満足できる点数と順位で合格をいただき、2月の受験に向けて大きな自信が得られたようでした。1月の終わり、エデュコでの授業も残すところあと1週となり、2月の受験に向けて、過去問3 周目と最後の確認を行っていたとき、エデュコから「感染防止のため、通塾自粛のお願い」というメールが届きました。エデュコに行きたいという息子を、受験できなくなることを避けなければいけないと説得しましたが、最終週の授業を心から楽しみにしていた息子にとって、対面授業が受けられないというのは大きなショックでした。特に、1月末でお辞めになる高橋先生と、普段ときわ台にいらっしゃる甲斐先生に会えなかったのが心残りだったようです。湯田先生からお電話をいただいても、元気のない声で「はい…」というばかり。元気なく、下を向いたまま、2月の受験を迎えてしまうのだろうかと心配しました。
ところが、翌日、エデュコから手紙が届き、湯田先生からの心のこもったお手紙を読んだとたん、すぐに息子は別人のように元気になり、「よし、やるぞ!」と再びエンジンがかかったようでした。信頼している湯田先生からのお言葉は、息子にとって、最高のお守りになったのではないかと思います。
2月の受験では、第1志望校の合格をいただいたあとも、「これまで勉強してきたことの自己確認のために、予定どおり、最後まで試験を受ける」と息子が決めました。最後の5日の試験のあと、「難しかった。自信ない」と言っていましたが、特待で合格をいただき、本人も大満足の結果で受験を終えることができました。
受験した学校すべてで合格をいただけたことはもちろんですが、受験が終わって、息子が「受験、楽しかった」と言ったこと、また、受験が終わった日から勉強を始めて、「勉強って楽しいね」と言ったことで、「エデュコを選んでよかった。ずっとエデュコで勉強できてよかった」と心から思いました。受験を楽しめるような力を育ててくださったこと、勉強する楽しさを教えてくださったこと、エデュコの先生方には深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。