まじめで頑張り屋さんの中学受験

33期生(2026年卒) 受験生・保護者(母)

 約15年前、通勤電車から、ときわ台校の看板を眺めていました。

 「東京の中学受験」のイメージに反し、看板の子どもたちの笑顔があまりにも普通であることが印象に残り、「エデュコ」という塾名を覚えました。


 その後、出産・子育てが始まり、息子が新4年生を迎える前に複数の塾を訪ねましたが、怠けや甘えを戒める標語や、早期入会による金銭的特典を強調する説明に圧倒され、他塾への入塾を見送りました。


 息子と親の精神的安寧を考え、クラス昇降テストや成績による座席指定のない塾を探していた中で、エデュコではテスト結果の掲出もニックネームで行われると知りました。説明会では、子どもに寄り添い、成長を見守ってきた経験と自信が感じられ、看板から受けた印象は間違っていなかったと思いました

 息子は学習教室で算数と国語に取り組んでいたため、入会に大きな不安はありませんでしたが、体験授業後に告げられたのは、「まじめで頑張り屋さんなお子さんだと思いました。ただ、入会テストに通るのは難しいかもしれません」という言葉でした。

 実際、結果はボーダーラインでしたが、届いたレポートには、テストに取り組む様子や余白の筆算跡などから見えた、息子の強みと課題がまとめられていました。
 そこには選別ではなく、俯瞰的に子どもを捉える姿勢が感じられ、エデュコで頑張っていく覚悟が定まりました。


 入会後は、授業を受け、いわゆる「ドジ問」をこなし、復習を重ねることで成績が伸びることを期待していました。
 一方、算数の授業後は「今日もドジ問なし!」などと言い、国語では感情を示す箇所に〇をつけないのはもちろん、答えを書き写すこともしばしばありました。当然、1年経っても入会テスト時と成績の位置は変わりませんでした。

 5年生9月の志望校判定テストは、1年半通塾したとは思えない結果で、四谷大塚の一覧表には、息子が該当する偏差値帯には飛行機で行く学校しかありませんでした。同時期の合判模試も同様でしたので、当時の実力はまさにその位置だったのだと思います。

 この結果を受け、5年生9月から6年生の春頃までの半年くらいは私が主導になり学習予定を作成し、進行管理も細かく行いました。息子は計算300日、予シリの基本問題、エデュコウィークリー(以下、EW)の予習と復習に取り組みましたが、毎月の総合回テストの結果に大きな変化はありませんでした。

 算数の問題では、溶けると塩の重さが消える食塩水、時速40キロで歩く子ども、1個数百円の高級卵等が頻出し、私は文字どおり頭を抱えていました。

 

 6年生になり、国語と理科には引き続き悩まされていましたが、社会は歴史に入ってからやる気が 出ていました。算数は式や解法の暗記ではなく原理原則の理解を重視する、エデュコの「型」がようやく身につき始めたのか、EW で平均点を超えることが増えてきました。5月の連休頃、「算数は、図形表ノートに書いた方が分かりやすいって知ってた?」と言い出し、ノートを見せてくれた時は、喜びよりも驚きの方が大きかったのを覚えています。

 

 6年生夏期講習中の印象深い出来事を記したいと思います。

 算数で分からない問題があったため、先生に尋ねるよう促した後日、該当のノートを見ると、可愛 らしい文字で解法とイラストが書かれていました。状況を尋ねると、先生が忙しそうだったので友達 が教えてくれたこと、近くにいた複数の友達も一緒に聞き、その後はイラストを描いて休憩を過ごし たことを話してくれました。

 また、同時期には、「国語は、心情を表す箇所を〇で囲むと良いんだって」「算数のドジ問は、時間切れで解けなかった問題も含むんだって」と教えてくれました。入会から2年半、やっとエデュコ流を会得できました。

 発芽の3条件のように、先生方の指導と承認、そして塾友の存在が、息子の主体性を芽吹かせているように感じました。親の役割は情報収集へと移り、息子が希望する「図書館が充実した学校」を志望校として定めました。

 

 6年生9月の合不合判定テストの偏差値は、5年生9月の志望校判定テストと比較して約20上がっていました。

 その後の合不合判定テストでも成長と課題が見られましたが、実力がついていることを実感できたのは答案練習会と冬期講習会でした。答案練習会ではムラはあるものの、4年の総合回テストでは考えられなかった内容に励まされ、冬期講習会では特に国語の記述が整ってきたように感じました。

 1月受験は開智所沢から始まりました。開示された点数から、算数が合格の決め手になったこと、課題だった理科も平均点を超えるまで伸びていたことを知りました。その後2月3日まで受験し、3校で4回の合格、1校(2回受験)は補欠と不合格という結果で受験を終えました。3年間で息子は確実に勉強上手になり、6年生2月にパーソナルベストを達成できたと思います。

 

 この3年間、あまりにも先生方の話をするので、ある時「本当にアンパン(講師のニックネーム)のこと好きだよね」と言うと、「好きかどうかは分からないけど、信頼できる大人だと思っている」と返ってきました。その言葉にぐっと込み上げるものがあると同時に、エデュコが息子のサードプレイスとして機能していることを実感しました。進学先でもそのような先生方に出会えることを心から願っています。

 情報過多の現代に、大手塾を選ばないことには勇気がいるかもしれませんが、中学受験を通した親子の成長を楽しみにしている方はもちろん、今まさに疲弊している最中の方にとっても、エデュコという場がひとつの支えになるのではないかと感じています。

 最後になりますが、お世話になった先生方と事務の皆さま、数年を共に過ごした「まじめで頑張り屋さん」の33期生の皆さん、本当にありがとうございました。